創業ストーリー

6. 長いトンネル

大田の助けを得ることができるようになった私は、これまで以上に事業の立ち上げに奔走しました。その中で取り組まねばならなかった大きな課題の一つが、資金調達でした。樹状細胞ワクチン療法を医療機関に導入するためには、億単位の資金が必要だったのです。
しかし、テラには事業計画があるのみで、まだ具体的な導入実績がなかったことから、なかなか話が進まない状況が続きました。
今から振り返れば、笑い話のようでもありますが、2人で銀行を訪れ、事業計画を説明して借入を依頼し、当然のように断られたこともありました。またある時は、病院グループの理事長に事業提携を提案し、断られることもありました。この頃は、全く先の見えない状況が続く、厳しい日々でした。

このような中、私の友人が、どうしても引き合わせたいベンチャーキャピタリストがいるというので、初めてベンチャーキャピタルと話をすることとなりました。 この時出会ったのが、現株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)代表取締役の郷治友孝氏です。この時、郷治氏から伺った話により、UTECが、東京大学の技術の実用化に特化したベンチャーキャピタルであり、単にキャピタルゲインを得るのではなく、大学発の技術を、責任を持って社会に送り出すための支援に重きを置いていることを知りました。
私はこのUTECの考え方に共感し、一方、郷治氏も末期がん患者の希望に応えるという、テラの技術が有する社会貢献性に強く興味を持ってくれました。

その後すぐに、郷治氏と様々な議論が始まりましたが、道のりは決して平坦ではありませんでした。UTECが投資実行を決定するまでの間、何度も何度も先の見えないやり取りが続きましたが、最終的に、2005年1月、最初の資金調達が実現しました。
当時を振り返ると、自分の事業で社会に貢献したいという強い想いだけを胸に、ひたすら仕事に打ち込んできましたが、UTECがこれに応じてくれたことに深く感謝しています。

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