第33回 転移がんへの治療 免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブ(オプジーボ®)の投与【2】

第32回でお話ししたとおり、2017年7月の中旬に免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブ(オプジーボ®)の初回投与を行い、2週間が過ぎました。これまでに受けてきた免疫療法(樹状細胞ワクチン療法、ナチュラルキラー細胞療法、活性化リンパ球療法)とは、だいぶ体感が違っています。

まず、発熱がありません。樹状細胞ワクチンを投与した際には、投与から6時間ほど経つと38度以上の熱が必ず出ます(発熱の有無や持続日数には個人差があり、私は常に反応が激しいようです)。ニボルマブ(オプジーボ®)には熱を上げる作用はありません。事前の説明でも発熱するとは言われませんでした。投与後の生活は普段どおりで、外出にも支障をきたしませんでした。

免疫チェックポイント阻害薬の投与時には、補助薬として免疫抑制剤を同時に投与します。この薬剤が翌日の午前中(投与後18時間ほど)までは影響して、眠気が非常に強かったです。翌朝、一旦は起きたものの、またウトウトしてしまい、正午まで起きられませんでした。この免疫抑制剤は、標準治療で抗がん剤投与を受けた時も使用したことがあり、以前も同じような体験をしています。

違和感として最初に感じたのは「しびれ」です。覚醒できず眠気がまだ残っていた翌日の朝方に、ベッドに押し付けられたような軽いしびれを両腕や手のひらに感じました。手のしびれが起こりうることは事前に聞いていました。目を覚ましてからはこの感覚はありませんでしたが、夜寝る頃(投与から30時間が経過した頃)に再び両手のひらのしびれを感じました。

他に気になったことと言えば、冷房が効いている場所にいると、のどが乾燥し声がかれるような感覚がありました。普段から冷房や送風で乾燥感が出やすいほうですが、さらに乾きを強く感じます。夏だというのに、自宅にいる時も交通機関での移動時も、マスクをして乾燥を防いでいます。

しびれやのどの乾燥は、薬剤の投与から2週間が経過しても、いまだに残っています。しかし、こうした症状が薬剤によるものなのか他に原因があるのか、理由ははっきりしません。しびれは、ニボルマブ(オプジーボ®)投与前に実施した放射線療法の影響なのかもしれません。また、のどの乾燥や声がれは、この時期特有のエアコンの影響なのかもしれません。

ひとつだけ、過去からがん治療をしてきた私が今回初めて経験した感覚があります。それは、お酒を飲むと翌日に胃が重く痛くなる、ということです。投与から2週間が経過していたので、夕食時にビールを一杯飲んだところ、翌朝は胃が痛くて午後になるまで固形物は何も食べられませんでした。食べ合わせの問題かも知れない、と次の夜もビールを飲んだところ、同じ状態になりました。もともとお酒に酔いにくく、抗がん剤の外来投与を受けていた時も投与初日からウィスキーを飲んでいたタイプなので、今回の胃の症状は治療によるものかもしれないと思っています(事前説明の副作用の欄には書かれていませんでしたが)。

以上が、私の経験したニボルマブ(オプジーボ®)投与後の体感です。私は、副作用が激烈といわれる昔ながらの抗がん剤治療の時も、新しいタイプの抗がん剤である分子標的薬で治療した時も、ホルモン療法を受けた時も、心身鈍感なのか副作用で苦労していると思ったことがありません。ですので、読者の皆さんがニボルマブ(オプジーボ®)の投与を経験するときの参考になるかはわかりません。

なお、治療の効果のほどは、そう短期間では判断ができません。一般的に、免疫治療の効果が現れるには3カ月程度が必要と考えられています。よって、私の体の変化に関する報告は少し先になりますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。

※文中に出てくる治療法は有効性や安全性が確立されておらず、テラ株式会社として推奨するものではありません。
※このウェブサイトの情報は著作権法により保護されており、複製、改変、転載等の行為を禁止します。

バックナンバー

著者プロフィール

テラのFacebookを見る

テラのFacebookを見る

ページトップへ