第30回 転移がんへの放射線治療とその後のプラン

第28回第29回に引き続き、私が行った転移がんへの放射線治療についてレポートします。医療の手段として有用である放射線が、日本でもっと活用されるべきだと感じた治療期間でした。

2017年5月10日から開始した合計50グレイの放射線照射治療は、途中休むことなく6月13日に無事に終了しました。過去12年のがん治療のなかで6回入院していますが、入院期間は最長でも17日間でした。ですので、朝の数分の治療とはいえども、土日を除く25日間連続で通院し、放射線治療室の医師、技師、看護師のみなさんと過ごした日々は思い出深いものになりました。また治療のために通うことはないほうがいいな、と思いますが。

病気の治療には効果のいっぽう副作用がつきもので、なかでも、がん治療には副作用が重いものが多いと感じます。他のがん治療と比較して、放射線治療の副作用はどうかと聞かれると、前半はなんとも感じなかったものの、照射20回を過ぎたあたりからは、副作用と思われる症状を強くはっきり自覚するようになりました。

治療経験者に聞いていた副作用は、だるさや照射部位の日焼けのような症状(赤み、乾燥、皮膚のはがれなど)でした。現在私が感じているのは、照射部位の皮膚が真っ赤になり、熱を持っていることです。あまりに熱いので、自宅にいる時間帯は保冷剤を布にくるみ首にまいています。外出時は、日焼け止めを塗ってから、衣服がこすれて痛みを感じないように襟ぐりが大きく開いた衣類を着用して、スカーフを柔らかく巻いています。

照射終了後も2週間ほどは、肌の熱や赤み、痛みなどが続くようです。日焼けに注意しながら、冷却できるときは積極的に冷やして過ごしたいと思います。

自覚症状のない副作用もあります。一部の抗がん剤と同じように、放射線治療でも骨髄抑制が起こります。放射線照射によって骨髄機能が低下し、血液中の白血球が減少して、感染症にかかりやすくなるのです。

臓器移植を受ける患者さんは放射線の全身照射を受け、白血球がほとんどなくなると聞きました。この場合は、感染症にかかるリスクが非常に高まるので、入院して、感染が防げる特別な病室で移植手術を待つとのことでした。今回、私が照射を受けた程度の放射線では大事に至ることはないようですが、リンパ球は一時的に減っているはずですので、感染予防を心がけています。

放射線治療中も、2017年の年初に始めたホルモン療法は並行して行っていて、4週間に一度の注射と毎日の服薬が続いています。ホルモン療法を継続しながら、リンパ球の回復が見込める6月下旬に血液検査を受けて、次の免役療法を検討しようと思っています。

次回のおたよりでは、次の治療の方向性をお伝えできそうです。

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