これからの細胞医療に向けて

テラでは、樹状細胞ワクチン療法にとどまることなく、がんに対する新たな細胞医療の研究開発や細胞医療をはじめとする先端医療で患者さんに貢献することを目指しています。

がん細胞障害性活性を最大限高めた新たな細胞医療
「ZNK細胞療法」

免疫細胞の中でも高い細胞障害性活性を持つNK細胞を高純度かつ数百倍に増幅させた「ZNK細胞療法」を九州大学と共に共同開発し、長崎大学病院で臨床研究を行っています。

NK細胞はウィルス感染細胞やがん細胞に対して細胞傷害活性を持つことで知られ、病気を未然に防ぐ役割を持つと考えられています。しかし進行がんの患者さんの体内では、NK細胞の数や細胞傷害活性が低下していることが知られています。そのため、これまでNK細胞の体外での増幅・高活性化の研究が行われてきましたが、NK細胞の体外での増幅・活性化が不十分のため、高い抗腫瘍効果が得られておらず、世界中の研究者がこの課題の克服に取り組んでいます。ZNK細胞療法では、テラと九州大学が共同開発した特許技術を用いることで、細胞傷害活性を最大限に高めたNK細胞を、簡便な方法により高純度かつ数百倍に増幅することが可能となります。

また、この培養技術に関する英文原著論文が、欧州遺伝子細胞治療学会、国際遺伝子細胞治療学会、英国遺伝子細胞治療学会等の国際学会の公式機関誌である「Human Gene Therapy Methods」電子版 (Human Gene Therapy Methods. 25 July 2013.)に掲載されました。

臨床研究タイトル:
固形癌に対するZNK細胞免疫療法の第I/IIa相臨床試験

「Human Gene Therapy Methods.」( 25 July 2013.)
への掲載内容について

2012年2月にテラが九州大学と共同で特許出願を行った新規技術について報告しています。本技術は、いくつかの重要なパラメータを詳細に最適化することにより、ヒトの末梢血由来単核細胞から細胞傷害活性を最大限に高めたNK細胞を、高純度で数百倍に増幅することを可能としています。

本技術で培養されたZNK細胞のほぼ100%がリンパ球系細胞の活性化指標となるCD69を発現し、かつ細胞殺傷分子であるパーフォリン及びグランザイムBの細胞内含有量が培養前と比較して数倍〜10倍に増加します。さらに、NK細胞活性の標準的指標として使用されるがん細胞(K562細胞)に対し、ZNK細胞:がん細胞=1:1かつ2時間という短時間で、ほぼ100%のがん細胞を殺傷することができるという結果が得られました。この結果は、これまで報告された培養法と比較して、極めて高い細胞傷害活性を持つNK細胞を数百倍に増幅することができる技術が確立されたことを示しており、本技術を用いることで、より効果的ながんの治療法(ZNK細胞免疫療法)の実用化が期待されます。

テラのFacebookを見る

テラのFacebookを見る

ページトップへ