プレスリリース

2016.02.22 がん治療を目的とした細胞プロセッシング装置の共同研究開発契約終了のお知らせ

テラ株式会社(本社:東京都港区、社長:矢﨑 雄一郎、以下「テラ」)と旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄、以下「旭化成」)は、2011年9月よりがん治療を目的とした細胞プロセッシング装置(自動培養システム)の共同研究開発を進めてきましたが、このたび、共同研究開発契約期間満了に伴い本年3月末日をもって、本共同研究開発を終了することで合意しましたので、お知らせします。

1.共同研究開発の経緯
両社は、2011年9月よりテラが研究開発を行う樹状細胞ワクチン療法※などの免疫細胞の培養プロセスに、旭化成が医療事業で培ってきた知見、細胞プロセッシング技術を応用することで、細胞品質の向上や安定化、細胞培養の短時間化やコスト削減を目指し、共同研究開発を進めてきました。(参照:2011年9月30日付プレスリリース)
これまでに、樹状細胞の自動洗浄技術、自動回収機構などの技術開発や臨床使用を前提とした細胞培養プロセス全体の管理手法について一定の成果と経験を積むことができましたが、全自動プロセスの実現のための技術課題克服に当初の想定以上の開発期間やコストがかさむ見通しとなりました。
一方、樹状細胞ワクチン療法を受ける患者数の伸びに比し、細胞プロセッシング装置の導入により得られる医療機関のコストメリットは、当初想定よりも小さくなる見通しとなりました。
これらの状況も踏まえ、共同研究開発の今後の方向性について両社で再検討を行った結果、契約期間満了をもって本共同研究開発を終了することの合意に至りました。

2.今後の展開
今回の合意に関わらず、テラは樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウの医療機関への提供等の事業を継続し、一方、旭化成は、ヘルスケア分野で細胞・再生医療分野など新たな治療技術の開発を推進し、その要素技術として、本共同研究開発の経験を活かしていきたいと考えています。

【※】樹状細胞ワクチン療法
本来、血液中に数少ない樹状細胞(体内に侵入した異物を攻撃する役割を持つリンパ球に対して、攻撃指令を与える司令塔のような細胞)を体外で大量に培養し、患者のがん組織や人工的に作製したがんの特徴を持つ物質(がん抗原)の特徴を認識させて体内に戻すことで、樹状細胞からリンパ球にがんの特徴を伝達し、そのリンパ球にがん細胞を狙って攻撃させるがん免疫療法です。

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