プレスリリース

2014.06.11 東京女子医科大学において悪性リンパ腫に対するNK細胞療法の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を開始~がん殺傷能力のあるNK細胞を数千倍に増幅する新規技術を活用~

テラ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢﨑 雄一郎、以下「テラ」)は、この度、学校法人東京女子医科大学(以下「東京女子医科大学」)と受託研究契約を締結いたしました。この受託研究契約に基づき、東京女子医科大学において、B細胞性悪性リンパ腫※1に対する分子標的薬であるリツキシマブを併用したNK細胞療法※2の安全性と有効性に関する第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を開始いたします。 NK細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞に対し殺傷能力(細胞傷害活性)を持つ細胞で、病気を未然に防ぐ働きをしていると考えられています。進行がん患者では、NK細胞の数と活性が低下していることが知られているため、NK細胞を体外で増幅・活性化することががんに対して効果的であると期待されてきました。 一方で、従来、欧米を中心に実施されてきた臨床研究においては、NK細胞の体外での増幅・活性化が不十分であり高い抗腫瘍効果が得られておらず、世界中の研究者がこの課題の克服に取り組んでいます。 本臨床試験は、テラが2011年6月に特許出願を行った、NK細胞の培養に関する新規技術を用いて行います。これまでに論文報告されてきた技術では、NK細胞の増幅が十分でない場合や、1000倍以上に増幅した場合でも細胞傷害活性が低い等の課題がありましたが、本技術は、細胞傷害活性のあるNK細胞を、純度70%以上、かつ数千倍に増幅することを可能としています。これによりNK細胞の培養効率を高めることで、末梢血からでも臨床効果を得るための十分な量のNK細胞を増幅することが可能になり、採血時の患者の負担軽減に繋がります。また、免疫機能が低下したがん患者の末梢血からも、高純度で大量のNK細胞を培養することが可能となります。 テラは、本臨床試験における評価結果を踏まえ、悪性リンパ腫に対するNK細胞療法の早期実用化を目指してまいります。また、本療法は、テラがこれまで研究開発を行ってきた樹状細胞ワクチン「バクセル®」※3と作用機序が異なり相互補完性が期待されることから、これらを組み合わせることにより、より効果的ながんの治療法となる可能性があります。 テラは今後も、有用な細胞を用いた新規免疫療法の研究開発を行い、多くのがん患者のみなさまに新たな治療の選択肢を提供できるよう努めてまいります。 【※1】B細胞性悪性リンパ腫 悪性リンパ腫とは、リンパ節、胸腺、扁桃、脾臓などのリンパ組織やリンパ管に発生したがんのことで、特にB細胞ががん化した場合をB細胞性リンパ腫といいます。 【※2】NK細胞療法 患者より血液を採取し、体外で培養、活性化したNK細胞を点滴静脈投与で体内に戻すことで、がんを攻撃させる治療法です。 【※3】樹状細胞ワクチン「バクセル®」 本来、血液中に数少ない樹状細胞(体内に侵入した異物を攻撃する役割を持つリンパ球に対して、攻撃指令を与える司令塔のような細胞)を体外で大量に培養し、患者のがん組織や人工的に作製したがんの目印である物質(がん抗原)の特徴を認識させて体内に戻すことで、樹状細胞からリンパ球にがんの特徴を伝達し、そのリンパ球にがん細胞のみを狙って攻撃させる新しいがん免疫療法です。現在、樹状細胞ワクチン「バクセル®」は、がん治療用の再生医療等製品として薬事承認取得を目指しています。 東京女子医科大学において悪性リンパ腫に対するNK細胞療法の第ⅠⅡ相臨床試験を開始

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