リリース
第47回日本癌治療学会学術集会にて、優秀演題賞(示説)を受賞
テラ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:矢﨑 雄一郎)研究開発部長である遊佐精一(武蔵野大学薬物療法学研究室客員研究員)が、「第47回日本癌治療学会学術集会」(会長:岩手医科大学 医学部 産婦人科学 杉山徹教授、2009年10月22日(木)~24日(土)、パシフィコ横浜)において行った、当社契約医療機関の症例についての「進行膵癌に対する樹状細胞ワクチン療法:GEM/S-1との併用効果」と題する報告が、同学術集会における優秀演題賞(示説)に選ばれました。報告内容の詳細は、以下の通りです。
進行膵癌に対する樹状細胞ワクチン療法:GEM/S-1との併用効果
遊佐 精一:1,2 岡本 正人:1,2,3 塚田 旬:1,2 嶋村 香苗:1,2 友田 岳志:3
(1:テラ株式会社 2:武蔵野大学薬物療法学 3:セレンクリニック)
【目的】標準治療無効の進行癌に対して樹状細胞を用いた癌ワクチンが注目されている。本発表においては、進行膵癌に対するGEM and/or S-1+樹状細胞ワクチンの治療効果について検討した。
【方法】18名の標準治療無効の進行膵癌患者に対して、GEM and/or S-1併用樹状細胞ワクチン療法を行った。患者末梢血由来単球をGM-CSFおよびIL-4存在下に培養することにより樹状細胞を誘導し、膵癌に対する人工抗原ペプチド(WT1他)をパルスし、樹状細胞ワクチンを作成した。1回/2週間x7回を1クールとし、患者に皮内投与を行った。
【結果】GEM and/or S-1併用樹状細胞ワクチン療法を行った他治療無効進行膵癌患者18例中CR:2例(11.1%)、PR:7例(38.9%)、SD:5例(27.8%)、PD:4例(22.2%)の治療効果が得られた。
【考察】ある種の抗癌剤が癌抗原やHLAの発現を増強するという事や、制御性T細胞を抑制する事が明らかになってきている。我々は、このような抗癌剤治療で癌の減量とともに患者の免疫環境を向上させ、そこで樹状細胞ワクチンを行うことにより、さらに良い治療効果が得られると考え、より有効な抗癌剤と樹状細胞ワクチンの併用プロトコールの確立を目指している。
【結論】GEMあるいはS-1と樹状細胞ワクチンの併用療法が、他治療無効の進行膵癌に対して、安全で有効な治療法となる事が強く示唆された。
日本癌治療学会は、1963年に「がんの臨床を主体とした民主的に運営する学会を設立し、がんの撲滅を図るために合理的かつ効果的な成果を上げるように」との願いから発足した学会であり、年に1度学術集会が開催されています。
日本癌治療学会 http://jsco.umin.ac.jp/



